映画『ジュリエッタ』アルモドバル監督が贈る、運命に翻弄された母と娘の感動の物語

2016年8月26日 14:10

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記事提供元:ファッションプレス

映画『ジュリエッタ』が、2016年11月5日(土)より新宿ピカデリーほか全国でロードショー。


本作は、運命により引き裂かれた母と娘を描いたヒューマンドラマ。主人公は、マドリードに住む、美しく洗練された中年女性ジュリエッタ。現代を出発点に過去を遡る形で、彼女に隠された過去と、消えてしまった娘への想いが解き明かされていく。


監督を務めるのは、ペドロ・アルモドバル。『神経衰弱ぎりぎりの女たち』や『アタメ』などの代表作では、運命に翻弄される主人公を通して人生の豊かさや、人間の愛おしさを巧みに表現してきた。そんな彼の手による本作は、主人公たちの複雑な感情が、より繊細に美しく、エモーショナルに描かれている。


さらに、本作の見どころは、老練な深みを湛えた語り口と映像美だ。アルモドバルならではの鮮烈で艶めかしい色彩感覚と古典的なサスぺンス映画の趣を感じさせる映像世界は、我々をストーリーの中に引き込み、ジュリエッタの思いを、より立体的でリアルなものに感じさせる。


ジュリエッタの"現在"を演じるのは、スペインのベテラン女優、エマ・スアレス。そして、NHKで放送されたTVシリーズ『情熱のシーラ』で脚光を浴びた新進女優、アドリアーナ・ウガルテが“過去”を演じている。


■ストーリー

スペインのマドリードでひとりで暮らしているジュリエッタは、美しく洗練された容姿の中年女性だが、自分を心から愛してくれている恋人ロレンソにも打ち明けられない苦悩を内に秘めていた。そんなある日、ジュリエッタは偶然再会した知人から「あなたの娘を見かけたわ」と告げられ、目眩を覚えるほど衝撃を受ける。ひとり娘アンティアは、12年前に理由さえ語らぬままジュリエッタの前から突然消えてしまったのだ。最愛の娘をもう一度、この手で抱きしめたい。母親としての激情に駆られたジュリエッタは、心の奥底に封印していた過去に向き合い、今どこにいるのかもわからない娘に宛てた日記を書き始めるのだった......。


【作品情報】

ジュリエッタ (原題:Julieta)

公開日:2016年11月5日(土)

公開場所:新宿ピカデリーほか全国でロードショー

監督・脚本:ペドロ・アルモドバル

出演:エマ・スアレス、アドリアーナ・ウガルテ、ダニエル・グラオ、インマ・クエスタ

 

※本記事はファッションプレスニュースから配信されたものです。ファッションプレスでは、ブランド、デザイナー情報、歴史などファッション業界の情報をお届けしています。

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