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豊田通商、カナダの燃料電池大手と販売契約―日本で非常用電源向けに販売
豊田通商は、燃料電池を開発・製造するカナダのバラード・パワー・システムズと日本国内市場での販売契約を締結した。写真は、バラード社のWebサイト。[写真拡大]
豊田通商は18日、燃料電池を開発・製造するカナダのバラード・パワー・システムズ(Ballard Power Systems Inc.)と日本国内市場での販売契約を締結したと発表した。携帯電話用基地局の非常用電源向けなどでバラード社の燃料電池を販売するという。
豊田通商によると、バラード社は燃料電池の開発・製造の世界的先駆者企業で、高い技術と多数の採用実績を持つ。自動車向けのほかにも、自動車以外の駆動用やバックアップ用など幅広い用途の製品を持ち、特に1kw~100kwの中小型燃料電池の技術力が強み。資本金は3億300万ドル(約304億円)、2015年度の売上高は5,650万ドル(56億円)。
豊田通商は今回のバラード社との販売契約締結によって、すでに需要のある携帯電話用基地局の非常用電源として使用される定置用燃料電池販売を行うほか、運輸分野(バス、トラックなどの商用車や鉄道、船舶など)での新たな活用に向けた開発・販売を推進していくという。
豊田通商は、東京都と愛知県で定置式/移動式水素ステーションを運営するほか、福岡県で下水バイオガスを活用した水素製造販売や風力で発電した電気からCO2フリーの水素を製造する実証実験を行うなどしており、水素の環境整備に注力している。
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