マウンテンバイクで転倒したオーストラリアの男性、ポケットに入れていたiPhoneが発火して大やけど

2016年8月7日 22:05

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記事提供元:スラド

オーストラリア・シドニーの男性がマウンテンバイクで転倒した際、ズボンの後ろポケットに入れていたiPhoneが発火・爆発し、男性は太ももなどに大やけどを負ったそうだ(9to5Macの記事9news.com.auの記事The Daily Telegraphの記事The Sydney Morning Heraldの記事)。

事故が発生したのは7月31日午後。シドニー近郊、マンリーダム周辺の自転車用トレイルで、男性がこの数年で数百回は走っている場所だという。事故は走行中のものではなく、走り出す際にペダルから足が滑って転倒したとのこと。転倒は太もも上部を打ち付け、膝にかすり傷ができた程度の軽いものだったが、男性はポケットに入れていたiPhoneが燃えていることに気付く。男性は急いでズボンを脱いだが、その下にはいていたサイクリングショーツは溶け、太ももの皮膚も焼けていたという。

男性はなんとか近くの病院に自力でたどり着き、やけど専門チームのある病院に搬送された。III度のやけどを負った太ももの皮膚移植手術を受け、回復までには数週間を要する。リチウム中毒も懸念されているようだ。Appleとは既に連絡をとっており、男性は今回の件でAppleを責めるつもりはないが、危険性に対する認知度を高めたいと述べているとのこと。

オーストラリアの競争・消費者委員会では、ポータブルデバイスが小型化・薄型化する一方でバッテリー容量も増加していることから、バッテリーの強度低下を認識しているようだ。そのため、強い衝撃を受ける可能性がある場合には携帯電話をポケットに入れないよう推奨しているとのことだ スラドのコメントを読む | アップルセクション | オーストラリア | 電力 | 医療 | アップル | iPhone | 交通

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