リオ五輪の競技場の水質、小さじ3杯の水で重大疾患を引き起こすほど悪いことが判明

2016年8月6日 19:59

印刷

記事提供元:スラド

あるAnonymous Coward曰く、 8月5日に開幕されるリオデジャネイロ五輪だが、まだ解決していない問題の1つにグワナバラ湾などの水質問題がある。グワナバラ湾ではセーリングなどの競技が行われる予定だが、AP通信が外部機関に委託し16か月間ほどの調査を行ったところ、生活排水や処理されていない下水であふれており、水質が非常に危険な状態にあることが分かったという(South Florida TimesINDEPENDENTGIGAZINESlashdot)。

 ボートとカヌーの競技会場となるロドリゴ・デ・フレイタス湖、セーリング会場のマリーナ・ダ・グロリア、ウインドサーフィンやマラソンスイミング及びトライアスロンの会場のコパカバーナビーチにおける水質汚染のレベルはかなり深刻な状況で、競技会場の水には感染症を引き起こすアデノウイルスが含まれていることが判明。水泳選手やスポーツ選手が小さじ3杯の水を飲んでしまっただけで胃や呼吸器疾患を引き起こす可能性が高いほどの危険度だという。また、最悪の場合、心臓や脳の炎症に繋がる可能性があるとも指摘されている。

 スラドのコメントを読む | 医療

 関連ストーリー:
米国立衛生研究所、リオデジャネイロ五輪に参加する米選手やコーチ、スタッフを対象にジカウイルスを監視 2016年07月10日
ブラジル最大のスーパーコンピュータ、リオデジャネイロの財政危機の影響で電気料金を支払えずに停止状態に 2016年07月01日
リオ五輪における伝染病感染リスク、専門家らが訴える 2016年05月18日

※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。

関連記事