日米の注目経済指標:7月米雇用統計はドル買い材料になる可能性

2016年7月30日 14:57

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記事提供元:フィスコ


*14:57JST 日米の注目経済指標:7月米雇用統計はドル買い材料になる可能性
8月1日-5日に発表予定の主要経済指標のポイントは次の通り。

■1日(月)午後11時発表予定
○(米)7月ISM製造業景況指数-予想は53.0
参考となる6月実績は53.2で5月の51.3を大幅に上回った。新規受注、生産、輸出が上昇した。7月については先行指標となるマークイット7月製造業PMIが6月実績を上回っていることや新規受注、輸出は順調であるとみられており、6月実績と同水準となる可能性がある。

■2日(火)午後9時30分発表予定
○(米)6月PCEコア指数-予想は前年比+1.6%
参考となる5月実績は前年比+1.6%だった。上昇率は4月と変わらず。2%の目標水準を下回る状態が続いている。労働市場の改善は続いているものの、賃金上昇はやや抑制されており、コアPCEの上昇率は当面1.5%前後で推移する可能性が高いとみられている。

■3日(水)午後9時15分発表予定
○(米)7月ADP雇用統計-予想は前月比+17.0万人
参考となる6月実績は前月比+17.2万人。7月については新規失業保険申請件数がやや減少していることから、6月実績に近い雇用増となる可能性がある。ただし、雇用創出ペースはやや鈍化傾向。

■5日(金)午後9時30分発表予定
○(米)7月雇用統計-予想は非農業部門雇用数は前月比+18.0万人、失業率は4.8%
参考となる6月実績は前月比+28.7万人で想定外の増加となった。ただし、4-6月期の雇用者数は平均で15万人を下回っており、6月の急増は5月に大きく減少した反動とみられている。雇用創出のペースは2015年との比較で鈍化しており、2016年は月間平均で15万人程度の増加にとどまると予想される。失業率は労働市場がやや拡大しているものの、6月から0.1ポイント低下して4.8%になると予想される。

その他の主な経済指標の発表予定は、3日(水):(米)7月ISM非製造業景況指数、5日(金):(米)6月貿易収支。《FA》

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