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Windows 10のデータ収集などに対し、フランスのデータ保護当局が3か月以内の是正を求める
Windows 10が過剰にデータを収集しているなどとして、フランスのデータ保護当局CNIL(情報処理および自由に関する国家委員会)がMicrosoftに対し、3か月以内の是正を求める公式通知を送付したことを発表した(CNILの発表、VentureBeatの記事、The Vergeの記事、WinBetaの記事)。
Windows 10の収集するデータのうち、CNILではサービスで必要としない過剰なデータとしてWindowsアプリやストアの使用状況を挙げている。Windows 10の設定ではMicrosoftに送信する診断データと使用状況のオプションとして「基本」「拡張」「完全」の3つのレベルがあり、「基本」はWindowsの動作に不可欠なデータとされている。しかし、Windows 10の一部のエディションのテクニカルプレビュー版には送信するデータをより限定した「セキュリティ」というレベルがあることから、「基本」でも過剰なデータが送信されると考えられるとのこと。
また、PINコードによるサインインのセキュリティが十分でない点や、広告IDやCookieに関する情報が十分ユーザーに伝えられないままデフォルトで有効になっている点などがフランスのデータ保護法に違反すると指摘。また、昨年10月に欧州司法裁判所が無効と判断したセーフハーバーフレームワークに基づいて欧州から米国に個人情報を送信している点も問題視している。
これについてMicrosoftでは、CNILと連携して問題解決に努めるとの声明を発表している。2016年1月に改定された現在のプライバシーに関する声明はセーフハーバーフレームワークに準拠した内容となっているが、新しいプライバシーシールドの規定に沿った内容の改訂版を8月に発表する予定とのことだ。 スラドのコメントを読む | YROセクション | YRO | EU | Windows | プライバシ
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