角業界の“武将”たち総勢500人が元気とモードで魅せる 山本寛斎「日本を元気にするプロジェクト2016 スーパーエネルギー!!」 サプールやドレスキャンプも登場

2016年7月23日 14:19

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記事提供元:アパレルウェブ

 ファッションデザイナー・山本寛斎プロデュースによる「日本元気プロジェクト2016 スーパーエネルギー!! ~天下無敵のカラフルBoys & Girls!! ~Produced by KANSAI YAMAMOTO」が21日、東京・国立代々木競技場第二体育館で行われ、アーティストやアスリート、学生、実業家など業界や世代を超えた総勢500人が出演した。今年のテーマである“人間力&カラフル力”を体現する色彩豊かな衣装の数々と、力強いパフォーマンスを披露。3,000人の観客とともに行う“三三七拍子”をはじめ、会場が一体となりショーを盛り上げた。

 今年1月に他界したデヴィッド・ボウイへの追悼として、山本がボウイに提供したジャンプスーツの衣装が掲げられたステージ。熊本県・山鹿灯籠まつりを象徴する、金灯籠を頭に載せた出演者たちの登場でショーが開幕すると、世界的に活躍するダンスデュオAyaBambi(アヤバンビ)がキレのあるダンスをみせ、会場のボルテージは一気に高まった。

 その後も、あらゆる業界からスターたちが出演。東京都少年剣道研究会による打ち込み稽古、八王子高校の吹奏楽部とダンス部による「かっぽれねぶた」の演奏などが披露されたほか、“甲冑ファッションショー”では様々な業界の“武将たち”がモデルとして出演。モデルのアン ミカ&セオドア・ミラー夫妻や、モデルの秋元梢、舞踏家・俳優の麿赤兒、車椅子マラソンランナーの洞ノ上浩太選手、元ラグビー日本代表主将の廣瀬俊朗選手らが続々と登場し、会場を沸かせた。熊本県山鹿市の中嶋憲正市長は、熊本県の公式キャラクター・くまモンとともに挨拶。大西洋三越伊勢丹社長は、昨年に続き2度目のショー参加となった。

 コンゴのおしゃれ集団「サプール」の出演とともに同イベントの目玉となったのが、スーパーショー初の試みだという若手デザイナーたちとのコラボレーション。3組のデザイナーがコレクションを披露した。岩谷俊和による「ドレスキャンプ」、森川マサノリによる「クリスチャン ダダ」のステージでは、応援団たちが声を揃えてブランド名を連呼するなか、モデルたちがウォーキング。今崎契助による「プラスチックトーキョー」では、同ブランドを着こなしたアフリカン音楽のミュージシャンとダンサーたちがパフォーマンスを見せた。

 観客参加型ステージとして盛り上がりを見せたのが、EXILE USAさん率いる「TEAM 337」による“三三七拍子”。オリジナルの振り付けとともに力強いパフォーマンスを見せると、観客もスティックバーを鳴らして応援。数分間にわたり、会場全体が三三七のリズムに包まれた。舞台装飾も手がけたいけばな草月流家元・勅使河原茜氏による生け花ライブでフィナーレを迎えると、出演者たちが再びステージに登場。山本は、ショーを振り返り、「日本のスポーツの力、文化の力を世界に高らかに見せたい。2020年のオリンピックに向け、その役に立てることが何よりも嬉しい」とコメント。「ありがとう」の言葉を繰り返した。

 また、自身の活動を振り返り、「欲しいものは取る、の精神でやってきた。年齢なんて関係ない。さらに10年は頑張りたい」と話した山本。ショー終了後、同プロジェクトの関連イベントとして伊勢丹新宿本店で1日に行われた「カラフル盆踊り」について触れ、「今構想しているのは、百貨店を“屋上劇場”として捉えたイベント。アイディアの段階だが、Ayabambiの2人を起用したイベントも面白いと思う」と次回イベントへの意欲を見せた。

 山本は1993年、「KANSAI SUPER SHOW」をロシアで開催して以来、国内外で大型ファッションイベントを行ってきた。“震災後の日本や日本の未来を見据えて日本中の人々を応援し、元気を作りだし感動を共有すること”を目的とした「スーパーエネルギー!!」プロジェクトは、2015年にスタート。昨年は、東京都現代美術館を会場に、総勢200人の出演者がエネルギッシュなパフォーマンスを披露した。


熊本県・山鹿灯籠まつりを象徴する、金灯籠を頭に載せた出演者たち

デヴィッド・ボウイとの出会いやエピソードを披露。ステージ上には、ジャンプスーツが象徴的に掲げられていた

Ayabambiの登場で会場は歓喜の渦に

「ドレスキャンプ」

「ドレスキャンプ」

「ドレスキャンプ」

「クリスチャン ダダ」

「クリスチャン ダダ」

コンゴのおしゃれ集団「サプール」が登場。ショーコンセプトを体現するような色鮮やかなファッション

フリースタイルで踊るサプールのメンバーたち

「プラスチックトーキョー」

「プラスチックトーキョー」

アン ミカ&セオドア・ミラー夫妻

モデルの秋元梢

くまモンと、熊本県山鹿市の中嶋憲正市長

大西洋三越伊勢丹は、昨年に続き2度目の出演。「寛斎さんほど、本気でファッションを元気にしようとしている人は世界にもいない。リハーサルでの段階から学ぶになることが非常に多く、今回も勉強させていただく気持ちで出演を決意した」

車椅子マラソンランナーの渡辺勝選手

元ラグビー日本代表主将の廣瀬俊朗選手

舞踏家・俳優の麿赤兒

EXILE USAさんによる“SAMURAI DANCE”

「TEAM 337」による三三七拍子。監修したEXILE USAさんは、「世界のどこにもない三三七拍子を作ってほしいという寛斎さんからのびっくりするようなオーダーがあった(笑)」としながら、「会場と一体となれた。みなさんから元気をもらったので、僕自身もそれを糧にしたい」と振り返った。

いけばな草月流家元・勅使瓦茜さんによる生け花パフォーマンス

ショーのフィナーレでサプールのメンバーと堅い握手

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(アパレルウェブ編集部)

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