訪日外国人旅行者、半年で1171万人―初の1000万人超え

2016年7月21日 12:31

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2016年上半期(1~6月)の訪日外国人旅行者数は、前年同期比28.2%増の1,171万4,000人で、初めて半年で1,000 万人を超えた。図は、2015年と2016年の訪日外客数の国別シェアを示すグラフ。(日本政府観光局の発表資料より)

2016年上半期(1~6月)の訪日外国人旅行者数は、前年同期比28.2%増の1,171万4,000人で、初めて半年で1,000 万人を超えた。図は、2015年と2016年の訪日外客数の国別シェアを示すグラフ。(日本政府観光局の発表資料より)[写真拡大]

 2016年上半期(1~6月)の訪日外国人旅行者数は、前年同期比28.2%増の1,171万4,000人で、初めて半年で1,000万人を超えたことが日本政府観光局のまとめで分かった。また、6月としても、過去最高だった昨年を38万人(23.9%)上回る198万6,000人だった。

 6月は、夏休みシーズンの始まり、継続的な訪日旅行プロモーションの展開、クルーズ船寄港地の大幅な増加などが引き続きの増加要因となった。市場別では、台湾、香港、米国が単月として過去最高を記録したほか、英国、ロシアを除く15市場が6月として過去最高を記録した。中でも中国は4月から3カ月連続で50万人を超えるなど好調さが目立つ。

 5月の訪日者数が前年同月比 4.2%減となった韓国だったが、6月は同38.1%増の34万7,000人と大きくプラスに転じた。要因としては、前年 6月の中東呼吸器症候群(MERS)により鈍化した需要の反動増に加え、熊本地震後に運休していた九州便の再開と、それに合わせた訪日旅行プロモーションの実施が奏功したものと考えられるという。

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