Unicode Consortium、人物を示す絵文字の大半で男女の切り替えを可能にする計画

2016年7月18日 22:22

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記事提供元:スラド

Unicode Consortiumは14日、絵文字で女性版と男性版の両方をサポートする方法についてのワーキングドラフト(PDF)を発表した(Ars Technicaの記事BetaNewsの記事The Vergeの記事The Next Webの記事)。

Unicodeでは男女それぞれの絵文字が用意されているものを除き、人物を表す絵文字の多くで男女の区別をしていない。しかし、ベンダーは男女両方の絵文字を実装することができないため、どちらか一方を選ぶ必要がある。そのため、SLEUTH OR SPY (探偵またはスパイ)は男性、PERSON FROWNING (顔をしかめる人)は女性として実装されているものが多い。男女それぞれの絵文字に文字コードを割り当てればよいのだが、新たな文字コード割り当てには時間がかかる。

この問題を解決する方法として選ばれたのが、ZWJ (Zero-Width Joiner)と呼ばれる特殊文字で人物を表す絵文字と性別を表す記号(♀♂)を組み合わせる方法だ。たとえば「RUNNER」+「ZWJ」+「♀」というシーケンスで走る女性を示し、「RUNNER」+「ZWJ」+「♂」というシーケンスで走る男性を示す。男性・女性を示す絵文字はそれぞれ2種類あるが、個別の絵文字にフォールバックした際のわかりやすさを考慮して抽象的な記号を選んだとのこと。これらの記号については「Emoji」プロパティを「Yes」に変更する必要がある。

また、Googleが5月に提案していた女性のプロフェッショナルを表現する13種の絵文字(PDF)については、最終的に11種まで絞り込まれている。こちらは男女それぞれの絵文字とZWJ、仕事を示す絵文字のシーケンスで示すことになるようだ。男女別の絵文字を既存の絵文字の組み合わせで表現することにより、ベンダーは2017年6月のUnicode 10.0を待つことなく実装作業などを進められるようになるとのことだ。 スラドのコメントを読む | ITセクション | ビジネス | グラフィック | デベロッパー | IT

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