米国では大腸ガンや認知症、心臓疾患などの発生率が低下している

2016年7月14日 16:41

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記事提供元:スラド

taraiok 曰く、 先進国において近年、大腸ガンや認知症、心臓疾患などの発生率が低下しているそうだ。例えば米国では大腸癌の発生率が1980年代にそのピークを迎え、現代ではその半分以下に減っている。認知症に至っては1977年の調査以降、10年ごとに発生率は20%ずつ減少し続けている。医療技術の向上を理由にするのは簡単だが、それだけでは説明がつかない減少だという(The New York TimesThe New England Journal of MedicineSlashdot)。

 がん、心臓病、脳卒中といった病気はいまだ人類の死因としては大きいが、それらは人生の後半に発症することが多い。現代では多くの人が長生きするようになっており、このことが、発生率の変化の原因なのかもしれない。また、細胞の老化そプロセスそのものが変わってきていると主張する研究者もいるという。

 また、米国の心臓病や脳卒中関連での死亡率は2000年から2011年まで平均年3.8%の割合で減少していたそうだが、2011年以降は年1%未満の減少にとどまっているという(AFP)。こちらの記事では、医療の進歩や喫煙者の減少、人々の健康志向などが挙げられている。さらに米国では70年代からガン撲滅活動が進められており、こちらが功を奏しているという話もある(大和薬品)。

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