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2017年1月1日に「うるう秒」の調整
総務省は8日、2017年1月1日に1年6カ月ぶりとなる「うるう秒」の調整を行うと発表した。日本の標準時の維持・通報を実施している情報通信研究機構(NICT)が、2017年1月1日午前8時59分59秒と午前9時00分00秒の間に「8時59分60秒」を挿入する。
「うるう秒」の調整は、地球の回転の観測を行う国際機関である「国際地球回転・基準系事業(IERS:International Earth Rotation and Reference Systems Service)」が決定しており、これを受けて世界で一斉に「うるう秒」の調整が行われている。日本では、総務省とNICTが標準時の通報に関わる事務を行っており、IERSの決定に基づいてNICTが日本標準時に「うるう秒」の挿入を実施している。
時刻は、過去には地球の公転・自転に基づく天文時から決められていたが、1958年から原子の振動を利用した原子時計に基づく国際原子時が開始された。これによって、1秒の長さが非常に高精度なものとなった結果、原子時計に基づく時刻と天文時に基づく時刻との間でずれが生じるようになった。このずれが0.9秒以内におさまるように調整を行った時刻を世界の標準時(協定世界時)として使うこととされており、「うるう秒」の調整が1972年から数年に1回程度行われている。
前回は、1年6カ月前となる2015年7月1日に「うるう秒」の調整が行われた。「うるう秒」の調整が元日に実施されるのは、2009年以来となる。
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