公共交通機関が乏しい地域にUber参入、タクシー業界は警戒

2016年7月2日 09:36

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記事提供元:スラド

 自動車配車サービスを提供するUberは日本市場に興味を示しているものの、法規制の問題でなかなか参入できない状況になっている。参入の大きな障害になっているものとして、自家用車を使った有料運送(いわゆる白タク)が認められていないという点があるのだが、2006年からはバスやタクシーと言った公共交通機関に乏しい地域において、特例として自家用車での有料運送が合法化されているそうだ。こういった地域の1つである京丹後市丹後町のNPOがUberの配車システムを導入、合法的な白タク事業を開始したという(Wedge)。

 一方、これに対しUberへの危機感を持つタクシー業界が、対抗して丹後町の隣の網野町にタクシー営業所を作ったとのこと。利益はギリギリのようだが、Uberが全国の公共交通機関空白地帯に進出して実績を作るのを防ぐことを目的としているようだ。

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