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独デジタル出版社Axel SpringerがAdblock Plusを訴えていた裁判、同社サイトをブロック対象外とする命令が出る
headless曰く、 Axel SpringerがAdblock Plusの開発元、Eyeoを訴えていた裁判で、ドイツ・ケルンの州控訴裁判所は広告ブロックを合法であるとしつつ、Axel SpringerのWebサイトを無料でホワイトリストに追加するようEyeoに命じたそうだ(ITworld、BetaNews、Adblock Plusブログ)。
Axel Springerはドイツに本社を置く欧州の大手デジタル出版社。昨年、広告ブロックソフトウェア利用者のブロックを発表したBild.deも同社傘下だ。スラドでニュースソースになることも多いBusiness Insiderは、同社に昨年買収されている。
Axel Springerは昨年、広告ブロックを違法行為であるとしてEyeoを訴えたが、一審では合法とする判決が出たため控訴していた。原告側弁護士は、Axel Springerのビジネスの中心は訪問者に広告を届けることであり、報道コンテンツは読者に広告を見せるための乗り物に過ぎないとまで述べていたという。
Eyeoでは許容可能な広告の条件を満たすWebサイトから申請があれば、無料でホワイトリストに追加する。ただし、許容可能な広告への参加で広告インプレッションが月1,000万件以上増加を条件に、大企業からはホワイトリストの維持費用という名目で手数料を徴収している。
今回の判決を受けてEyeoでは、Axel Springerは手数料を徴収する大企業の条件に相当するものの、先方から申し出があった場合、許容可能な広告の条件を満たせば無料でホワイトリストに追加することになると述べている。
なお、原告・被告ともに判決を不服としてドイツ連邦最高裁に上告する予定とのことだ。
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