適切に漁が管理されている地域では珊瑚礁も健全に維持される

2016年6月24日 09:59

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記事提供元:スラド

 世界的に珊瑚礁の破壊が問題となっているが、珊瑚礁で適切な漁を行うことで珊瑚礁の保護に役立つという調査結果が明らかになった(ナショナルジオグラフィック)。

 珊瑚礁破壊の原因として、「白化」がある。白化は何らかの原因で珊瑚内から褐虫藻が抜けてしまい、珊瑚が白色になってしまう減少。調査では、漁獲量が最も高い海域では魚などの生物が最も少なく、サンゴ礁も大きく減少しているという。いっぽう、地元の漁師だけに漁が制限されている海域では珊瑚礁が最も健全だったという。逆にさまざまな場所から漁師がやってくる海域や、漁業の管理がずさんな海域は珊瑚礁のダメージが比較的大きかったという。

 魚が乱獲されると藻類が繁殖しすぎて珊瑚が窒息してしまうため、漁の適切な制限が珊瑚の保護にも繋がるようだ。

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