カメレオンは舌から粘度が非常に高い粘液を分泌して獲物を捕まえる

2016年6月22日 19:26

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記事提供元:スラド

あるAnonymous Coward 曰く、 舌を伸ばして虫などを捕まえることで知られるカメレオンだが、獲物を捕まえた状態の舌をどうやって高速で口の中に戻すかは謎のままだったという。しかし、ベルギーとフランスの研究チームが新たに発表した論文によると、カメレオンの舌の先端には粘度の高い粘液があり、これで獲物をくっつけた状態にすることで素早く舌を口の中に戻しているそうだ(AFP)。

 この粘液は人の唾液のほぼ1000倍の粘度を持っており、大きな獲物でも引き寄せられるという。ただ、捕まえたあとに舌からどうやって獲物を離すのかはまだ分かっていないようだ。仮説として、口の中で粘度の少ない唾液を分泌して剥がす、もしくは粘着性が弱まるのを待つ、などが上げられている。

 ちなみに、カメレオンの舌が飛び出す際の加速度は最大で重力の264倍だそうで、舌の内部にある弾力性のある特殊な組織をバネのように使うことでこのような素早い動作を実現しているそうだ(ナショナルジオグラフィック)。

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