ホットリンクが香港子会社を設立、アジア事業の拡大で

2016年6月10日 09:40

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記事提供元:フィスコ


*09:40JST ホットリンクが香港子会社を設立、アジア事業の拡大で
ソーシャル・ビッグデータ事業のホットリンク<3680>は9日、香港に全額出資子会社のHotto Link Hong Kong Limitedを新設すると発表した。資本金は10万香港ドル(約140万円)。今月中旬に設立する。  アジア地域の事業拡大に対応する狙い。同社グループは現在、ソーシャル・ビッグデータを中核としたインバウンド消費に関する需要予測・分析・レポーティングなどを国内企業に提供している。なかでも、「爆買い」と称される中国観光客によるインバウンド消費の伸びを商機と捉え、順調に業容を拡大させてきた。足元のインバウンド消費は、中国のほか、韓国、台湾、香港、タイ、シンガポールからの訪日観光客を中心に増大する傾向にあるという。

新会社を通じて、訪日インバウンド消費の高まりが見られる韓国、台湾、香港、タイ、シンガポールなどのアジア地域各国を対象とした「韓国トレンドExpress」、「台湾トレンドExpress」(いずれも仮称)といった「◯◯トレンドExpress」を日本企業向けに販売する構えだ。さらに各国ローカル版の販売も計画。中国人観光客は日本以外にも、台湾、タイ、シンガポールなどにも観光しており、これら国・地域の企業向けマーケティングツールとして、中国人観光客のトレンドをレポートする「中国トレンド Express」を売り出す予定だ。  日本政府観光局の統計によれば、中国人観光客が訪日客全体の28%を占める。一方、韓国、台湾、香港、タイ、シンガポールの5カ国・地域観光客の合計は、中国人観光客を大幅に上回る57%に達しているという。

【亜州IR】《ZN》

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