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売り一巡後はイエレン議長の講演待ち状態に/東京株オープニングコメント
記事提供元:フィスコ
*08:40JST 売り一巡後はイエレン議長の講演待ち状態に
雇用統計の結果を受けた米国市場や為替市場の反応に週初は振らされることになる。非農業部門就業者数(季節調整済み)は前月比3万8000人増と、コンセンサス(16万人増)を大きく下回り、雇用減少に歯止めが掛かった2010年以降で最も少ない増加数にとどまった。失業率は4.7%に低下したが、労働人口の縮小を浮き彫りにしたとも捉えられている。
3日の米国市場は、これが嫌気されるものの、結果的には6月利上げの可能性がなくなったとの見方から、NYダウは30ドル安程度の下げにとどまっている。一方で、円相場は1ドル106円台に突入し、シカゴ日経225先物清算値は16330円と、大阪比で300円超の下落となっている。週明けの日本株市場はこれにさや寄せする格好から、波乱含みの相場展開を余儀なくされよう。
6日にはイエレンFRB議長の講演が予定されており、利上げのタイミングを見極めることになりそうだ。今回の統計で市場が予想する利上げ時期として6月の可能性が消えたことはほぼ確実だが、7月の可能性は排除できないとみられている。また、9月に先延ばしとの見方もされているなか、イエレン議長の講演が注目される。そのため、売り一巡後の自律反発は期待しづらく、こう着感の強い相場展開になりそうだ。《AK》
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