リオ五輪における伝染病感染リスク、専門家らが訴える

2016年5月18日 16:30

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記事提供元:スラド

あるAnonymous Coward 曰く、 今夏にリオ・デ・ジャネイロで開催予定のリオ・オリンピック。いつものオリンピック同様に政治的な問題も抱えているが、それ以上にジカウイルス感染症が問題となっているようだ。

 世界保健機関(WHO)は12日、妊娠している女性は今年の夏季五輪が行われるブラジル・リオデジャネイロへの渡航を控えるよう勧告した。WHOがリオデジャネイロ五輪に明確に言及したガイドラインを発表したのは初めて。五輪の参加選手や来場者にはジカウイルス感染の予防策を講じるよう呼び掛けた(AFP)。

 また、ハーバード大学の公衆衛生を専門とするAmir Attaran博士は、オリンピックを別の都市で開催するべきだと主張している。オリンピックでは推定50万人規模の外国人観光客がリオに訪れる可能性がある。地元のヤブ蚊や性交渉などにより、ジカウイルスに潜在的に感染する可能性があるという。

 リオではオリンピックの開催される7~9月は冬に当たるため、他の蚊媒介疾患と同様に衰退期に入る可能性はある。しかし、過去のデータがないことから簡単には判断できないとしている。また、2016年の第一四半期にデング熱が従来の6倍の割合で発生したことも気がかりだとしている(independentHarvard Public Health ReviewnprSlashdot)。

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