Outlook.com、Windows Live Mail 2012のサポート終了へ

2016年5月10日 17:06

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記事提供元:スラド

headless 曰く、 Microsoftは5日、Outlook.comでのWindows Live Mail 2012のサポートを6月30日以降順次終了することを発表した(Office BlogsOffice.comサポートページWinBetaRegister)。

 新しいOutlook.comは最新のOffice 365インフラストラクチャー上に構築されており、このインフラストラクチャーで使用するプロトコルをWindows Live Mail 2012がサポートしないためだという。そのため、アカウントが新しいOutlook.comにアップグレードされた後はOutlook.comの電子メールをWindows Live Mail 2012で送受信できなくなり、ローカルに保存済みの電子メールメッセージの閲覧のみが可能となる。ただし、GmailやYahoo! Mailなど、Outlook.com以外のサービスは、引き続きWindows Live Mail 2012で利用可能だ。

 Windows Live Mail 2012では昨年12月にOutlook.com側の仕様変更に対応する更新プログラムでトラブルが発生しており、この更新プログラム(KB3093594)は提供中止されたままになっている。これとの関係は不明だが、複数のMicrosoftアカウントで試してみたところ、既に新しいOutlook.comへアップグレードされていたアカウントでは送受信できなかった。

 現在Windows Live Mail 2012でOutlook.comを利用しているユーザーに関しては、6月30日からアカウントのアップグレードが開始されるとのこと。MicrosoftではWindows 8.1/10ユーザーに対し、標準の「メール」アプリへ移行することを推奨している。Windows 7ユーザーにはWindows 10への無料アップグレードを利用するよう促す一方、アップグレードしたくないユーザーに対してはWebブラウザー上での利用またはOutlook 2016の利用を提案している。なお、過去3か月の間にWindows Live Mail 2012でOutlook.comを利用していたユーザーに対しては、Office 365 Personalの1年間無料サブスクリプションが提供される。ただし、日本のユーザーも対象になるのかどうかは不明だ。

 Windows Live Mail 2012を試すついでにWindows Essentialsに含まれる他のアプリも試してみたところ、サービスが終了したと思っていたWindows Live Messengerでサインインでき、メッセージの送受信も可能なことに気付いた。Microsoftの「MessengerからSkypeへの移行」ページでの説明を見ると、Skypeに移行できない古いOSでは当面利用できるとの注釈があり、まだ完全に終了してはいなかったようだ。ただし、何度か試してみると、Skypeのインストールを促されてサインインできないこともあった。

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