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NYの視点:【4/12IMM】円買い持ち増、来週の注目:ECB理事会、ドラギ総裁会見、ドーハ会合
*12:14JST NYの視点:【4/12IMM】円買い持ち増、来週の注目:ECB理事会、ドラギ総裁会見、ドーハ会合
シカゴIMM、投機・投資家筋のポジションで4月12日付けのネットの円の買い持ち高は前週からさらに拡大し、少なくとも1992年来で最大を記録した。
低成長、インフレへの対処で、欧州中央銀行(ECB)や日本銀行がマイナス金利を導入。そんな中、原油価格の底入れを目指し増産凍結を協議するため、今週末にカタールの首都ドーハで開催される産油国会合に注目が集まる。イラン石油省はこの会合に石油相が参加しないと発表。核問題絡みの制裁解除後、原油生産水準を制裁前の水準まで回復させることを目指しており凍結には加わらない方針。しかし、サウジアラビアがイラン抜きでも原油価格を下支えする凍結方針を示したため、期待感が広がった。会合で期待通り生産調整で合意された場合、原油価格は50ドルまで上昇するとの見方もある。原油価格の上昇により、先進国のデフレ懸念、成長悪化警戒感が緩和する可能性がある。
また、欧州中央銀行(ECB)が定例理事会を予定している。3月の定例理事会では市場の予想を上回る規模の追加緩和を発表。今回の会合では金融政策を据え置き、大規模緩和の成果をしばらく見守る方針を示すと見られる。しかし、最近発表された指標では、インフレが依然低水準でとどまった。ドラギ総裁やECBのメンバーは責務であるインフレの安定を目指し、できる限りの手段をとる断固とした方針で追加緩和も辞さない構え。一方で、市場の一部では金融政策の限界にも言及されている。ECBは3月に発表した措置で購入する資産に社債を加えたことで、今まで目指していたユーロ安で輸出を支援する措置から実質経済を支援する措置に転換した。ユーロ安が一段落する可能性もある。ドラギ総裁の会見では、追加緩和、金融政策の限界に関する言及に焦点が集まる。
月末の連邦公開市場委員会(FOMC)を控えて、連邦準備制度理事会(FRB)が週後半からブラックアウト期間にはいるため、高官らの講演は予定されていない。金利先物市場での4月利上げ確率は依然ゼロ。ドーハ会合で増産凍結が決定され、原油価格が底入れした場合、世界経済の見通し改善で、米国の利上げ観測も再燃する可能性がある。
●ドーハ産油国会合
17日:増産凍結を協議するため、今週末にカタールの首都ドーハで産油国会合を開催、OPECメンバーを含め少なくとも16か国が参加
●ブラジル
ルセフ大統領に対する弾劾の是非を採決、513人の議員のうち3分の2の賛成で可決、可決した場合、上院へと送られる。可決されなければ、弾劾手続きは破棄
●米国
18日:ダドリーNY連銀総裁、カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁、ローゼングレン・ボストン連銀総裁が講演
●ユーロ圏
21日:欧州中央銀行(ECB)定例理事会:金融政策据え置く見込み(主要政策金利0、預金金利‐0.4%、限界貸付金利0.25%)、ドラギECB総裁会見、4月消費者信頼感速報値:−9.3(3月‐9.7)
●英国
19日:オズボーン英財務相が下院、貴族院で英国がEUに残留する益とリスクを協議
●地政学的リスク
ウクライナ紛争
ガザ紛争
イラク、イスラム過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」
シリア
イエメン
【IMM】
ネット・円買い持ち:+66,190(4/12)←円買い持ち:+60,073(4/5)(直近ネット円買い持ち最高水準:08年3/25+65,920、04年2/6+64499)(過去最高ネット円売り持ち高:07年6/26-188,077)
*ユーロ
ネット・ユーロ売り持ち:- 52,051(4/12)←ユーロ売り持ち:- 53,487(4/5)(07年5/15:+119,538過去最高買い持ち高、10年2/9-57,152過去最高の売り持ち高)
*ポンド
ネット・ポンド売り持ち:-51,310(4/12)←ポンド売り持ち:- 46,506(4/5)(07年7/22:直近ネット買い持ち高最高水準+98,366)
*スイスフラン
ネット・スイスフラン買い持ち:+ 8,238(4/12)←スイスフラン買い持ち:+5,649(4/5)(過去最高スイスフランネット売り持ち高:07年6/19:-79,331)
*加ドル
ネット・加ドル買い持ち:2,385(4/12)←加ドル売り持ち:+97(4/5)(直近ネット買い持ち高最高水準:07年10/12+83001)
*豪ドル
ネット・豪ドル買い持ち: +35122(4/12)←豪ドル売り持ち:+26845(4/5)《NO》
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