今年を『東北観光復興元年』にする―安倍晋三首相

2016年3月11日 10:06

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記事提供元:エコノミックニュース

 安倍晋三総理は10日夕の記者会見で、東京電力福島第一原発事故に伴う『風評被害』払拭について「できるだけ多くの外国人の皆さんに福島を訪れて頂き、地元の食材を味わって頂くことが何よりの対策」との考えを示し「福島に限らず、東北各地にたくさんの外国人の皆さんにお越し頂きたい。それが、復興への大きな力になると信じる」と語った。

 安倍総理は「昨年、日本を訪れた外国人観光客はほぼ2000万人に達した。しかしながら、東北6県の外国人宿泊者数は、昨年ようやく、震災前の水準である50万人を回復したにすぎない。ラグビーワールドカップ、更には東京オリンピック・パラリンピックを大きな起爆剤としながら、2020年に、3倍の150万人に押し上げることを目指す」と述べ「今年を『東北観光復興元年』にする」と決意を示した。

 その一環として、安倍総理は「今後5年間で海外の旅行会社の方々を2000人規模で東北に招き、その素晴らしさを体験してもらう。東北への魅力あるツアーを組んでもらうため、大々的な『東北プロモーション・キャンペーン』を実施する」と東北を観光面でも強くバックアップし、東北を元気にしていく考えを示した。(編集担当:森高龍二)

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