革小物の職人不足に歯止め 三原英詳主宰のスクールが新コース4月開講

2016年3月7日 21:49

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記事提供元:アパレルウェブ

 バッグブランド「サン ヒデアキ ミハラ」の三原英詳デザイナーがプロデュースするバッグ職人育成学校「アトリエ フォルマーレ バッグ クラフト マスター スクール」が2016年4月、革小物の制作にフォーカスした新コースを開講する。

 三原氏は新コース開講について、「現在小物職人の世代交代がうまく進んでいないことから職人不足が深刻化している。職人の世界への足掛かりとして、小物を専門に学ぶことのできる場所が必要と考えた。小物づくりに興味のある人と、若い職人を求める人の架け橋になるべく、豊富な技術と経験を持つ講師を新たに迎え、小物に特化したクラスを開講することにした」という。基礎コースでは、手縫い仕上げ(パスケース)や折れマチの付け方(BOX小銭入れ)、束入れの構造やファスナーの付け方(マチ束入れ)などを学ぶ。

 同スクールは2003年4月、三原英詳氏の呼びかけにより開講。クリエイティブな感性と次世代の職人を育てることを目的に、高度な技術を取得できるプログラム&環境を提供。「サン ヒデアキ ミハラ」のアトリエと同じ建物内に教室があるため、実際の仕事の様子を身近に感じながら学べる環境にあるのが特徴。卒業生は300人を超える。

 授業は、現役の一流職人を講師に迎え、少人数制で実施。アパレル国際合同展示会「ルームス」への出展で、自分の作った商品をアピールし、ビジネスへと発展させる機会も設けている。卒業後のサポートも充実しており、土曜日の教室開放日は卒業後も使用できる。

 三原英詳氏は1999年、「サン ヒデアキ ミハラ」のファーストコレクションを発表。その後イタリア・フィレンツェで革の伝統技術を学んだのち、東京でアトリエフォルマーレを設立。2003年にバッグ職人養成スクール「バッグ クラフト マスター スクール」を開講した。画家の母を持ち、実弟はシューズブランド「ソスウ ミハラ ヤスヒロ」の三原康裕デザイナー。

■「アトリエフォルマーレ バッグクラフトマスタースクール」革小物コース


住所:東京都墨田区本所1-1-8 3F
電話番号:03-6658-8315
講義期間:講義3時間×24回(6ヶ月)
開講月:4月・10月
受講日:月・水曜日いずれか1つの曜日の19:00pm~22:00 (週1日制)
定員:各クラス6~8名 ※定員になり次第締め切り

費用:
・受講料一括の場合
 入学金 5万円
 受講料 12万円
 工具代 2万円
 材料費 別途
 施設維持費 1万円

・受講料分割の場合:入金総額 22万円+税(分割利息10%)
 初回入金10万円+税
 (内訳:入学金(5万)+工具代(2万)+施設維持費(1万)+初月受講料(2万))
 次回からの入金2万4,000円+税×5回:受講料(2万)+分割利息(4,000)

講師:吉川信和
 19才からメーカーに勤め小物の技術を学ぶ。10数年の在職中に色々なブランドのサンプルを手がけ2001年に独立。中国で15年にわたり技術指導をし、帰国後、アトリエフォルマーレの小物クラスの講師に就任。サンプル職人としても活躍中。

●公式サイト

http://atelier-formare.com/


「アトリエ フォルマーレ バッグ クラフト マスター スクール」代表の三原英詳氏(左)と、講師の吉川信和氏。

※この記事はアパレルウェブより提供を受けて配信しています。

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