シャープ、鴻海傘下に 買収案を受け入れ

2016年2月25日 20:19

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シャープは、台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業と鴻海の子会社など3社から出資を受けると発表した。写真は、退社時に報道陣に囲まれる髙橋興三社長。2016年2月25日(Photographer: Tomohiro Ohsumi/Bloomberg via Getty Images)

シャープは、台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業と鴻海の子会社など3社から出資を受けると発表した。写真は、退社時に報道陣に囲まれる髙橋興三社長。2016年2月25日(Photographer: Tomohiro Ohsumi/Bloomberg via Getty Images)[写真拡大]

 経営難に陥っているシャープは25日、台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業と鴻海の子会社など3社から出資を受けると発表した。出資額は総計4,890億円で、鴻海と3社を合わせた議決権割合は約66%となる。

 シャープによると、鴻海は、みずほ銀行と三菱東京UFJ銀行が保有するシャープ株式の半数も1,000億円で買い取る。

 シャープを巡っては、産業革新機構と鴻海が再建案を提示しており、シャープ側の判断が注目されていた。

 シャープは、鴻海を選択した理由として、

・液晶事業の競争力強化など、事業面でのシナジー効果が大きいこと
・経営の独立性、従業員の雇用維持、「シャープ」ブランドの継続使用、コア技術の流出防止で協力する――などの確約が得られたこと
・大型液晶パネルを生産の共同運営での営業黒字化の実績があること
・鴻海が1,000億円の保証金を支払い、出資が実行できなかった場合はこれを違約金として支払うこと

 などを挙げている。

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