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オリックス、動物用ワクチンの国内最大手を買収
オリックスが買収する動物用ワクチンメーカー、微生物化学研究所のWebサイト。[写真拡大]
オリックスは25日、動物用ワクチンメーカーで国内最大手の微生物化学研究所を買収すると発表した。4月をめどに、発行済み全株式を取得する予定という。
オリックスによると、微生物化学研究所は、牛・豚・鶏などの家畜やペット用犬猫向けの感染症予防ワクチンを開発・製造・販売する。動物用ワクチンの売上高は国内トップで、牛用ワクチンでは60%を超える販売シェアを持つという。2015年12月期の売上高は約60億円。
オリックスは、微生物化学研究所の経営の独立性は維持し、財務基盤の強化やアジアを中心とする海外販路の開拓をサポートすることなどで企業価値の向上を支援するという。また、業界の再編も視野に入れ、他の有力メーカーへの出資などを通じて業界での確固とした地位の構築に貢献するとしている。
動物薬業界では、近年、国内総合製薬会社による動物薬部門の分社化や事業譲渡、外資系メーカーとの合併化など、再編が進行している。また、TPP発効後は、国内畜産農家が競争力を高めるための大規模化が加速し、感染症予防のワクチン需要も伸長していくことが考えられる。
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