出生率向上の最大の壁は「今の働き方文化」―安倍晋三首相

2016年2月19日 15:05

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記事提供元:エコノミックニュース

 安倍晋三総理は都内で開かれた女性幹部シンポジウムレセプションであいさつし「限られた時間で効率的に働くことを評価する企業文化を広げ、夫も積極的に育休を取得し、家事や育児を夫婦で共に担う。それを日本において当たり前にしていく」と語った。

 安倍総理は「1人1人を大切にする1億総活躍は究極の成長戦略であると確信している」とし「女性が輝く社会を創ることが成長のためには欠かせない」とした。

 そのうえで「北欧諸国は女性活躍を掲げ、経済成長と出生率向上の両立に成功した。日本がこれに続く上での最大の壁は男性中心の長時間労働を前提とする働き方文化だ」と男性中心の長時間労働が前提の働き方文化にあると長時間労働が当たり前になっているとの認識を示した。

 安倍総理は「男性を含めた意識改革を通じ、これまでの働き方、キャリアのあり方そのものを見直す。そうすることで女性幹部を増やすとともに、生産性の高い仕事と豊かな生活を無理なく両立できる環境を創っていく。こうした取り組みが日本の企業には求められている」と長時間労働の是正、働き方の意識改革が必要とした。(編集担当:森高龍二)

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