求ム、ヒョウ柄ナメクジの目撃情報

2016年2月18日 11:50

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記事提供元:スラド

masakun 曰く、 ナメクジ研究者として知られる京大理学研究科の宇高寛子助教が、外来種マダラコウラナメクジの目撃情報を募っている(京都新聞ナメクジ捜査網)。

 マダラコウラナメクジ(学名Limax maximus)はヨーロッパ原産で、日本では茨城県土浦市の民家で2006年に初めて発見された外来種。現在日本に広く生息しているのは中型のチャコウラナメクジ(外来種)だが、戦前は別の外来種キイロナメクジ(Limax flavus)が一般的で、日本でナメクジの置き換わりが起こっていた。そのためマダラコウラナメクジの生息分布を調べることで、「外来種が日本に適応していく過程をリアルタイムで観察できる貴重な事例」となるようだ。

 「ナメクジの見分け方(簡易版)」によると、ナメクジの色や模様は加齢とともに変化するため正しく種を判別するには「発達した生殖器の形を見る」必要があるとのこと。しかしナメクジの解剖をお願いするのは無理なので、大雑把に見分けるコツが提供されている(頭部のつなぎ目成体はヒョウ柄)。

 マダラコウラナメクジらしきものを発見した場合はナメクジ捜査網にあるメールアドレスまで。みんなで今日からナメクジ通になろう。

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