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三菱商事、蓄電システムの共同販売で米大手AES社と提携
三菱商事が米国の蓄電システム大手AESエナジー・ストレージと共同販売する蓄電システム「Advancion」(三菱商事の発表資料より)。[写真拡大]
三菱商事は10日、米国の蓄電システム大手AESエナジー・ストレージ(AES Energy Storage)と、アジア・オセアニア地域で同社の蓄電システム「Advancion」を共同販売することで業務提携に合意したと発表した。
同社によると、AESエナジー・ストレージは、米国の大手独立系発電事業者AES Corporationの子会社で、世界8カ所の電力市場に蓄電システムを納入した実績を持つ。現在稼働中のシステム容量は116MW(メガワット)、建設中・開発中のシステム容量は268MW。
今回共同販売する「Advancion」はAES-ESが開発した蓄電システムで、同社は昨年11月に最新型の「Advancion 4(第4世代)」をリリースした。「Advancion 4」は、コンパクトな構造と独自開発の制御システムで、蓄電システムユーザーの収益最大化と運転コストの最小化を実現するという。
三菱商事は、国内外で電力事業を展開しており、世界各国で発電・送電資産を保有・運営している。蓄電分野では車載用・産業用リチウムイオン電池の開発・製造・販売事業を行っており、チリではAES Corporationの現地子会社と共同でシステム容量20MWの運転予備用蓄電システムを建設中。
蓄電市場は今後大きく成長することが期待されており、米国大手調査会社Navigant Researchの調査によると、2020年には年間11GW(ギガワット)以上の蓄電システムが導入され、その3分の1以上がアジア・オセアニア地域に集中すると予想されている。
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