官民一体で息長い再犯防止対策進める―安倍晋三首相

2016年2月4日 14:36

印刷

記事提供元:エコノミックニュース

 安倍晋三総理は3日、刑に服し、その出所後を支える社会を明るくする運動に取り組む歌手の谷村新司さんや出所者の雇用主、薬物依存者へのケアに関わる人らと意見交換を行い「昨年、自身、刑務所や更生保護施設を訪問させていただいた。出所後を含めた、息の長い取り組みの重要性を実感した」とし「再犯防止には過ちを犯してしまった人を社会全体が受け入れ、立ち直りを支えていくことだろう」と語った。

 また「刑務所から更生保護施設、施設退所後に至るまで、一貫性のある再犯防止プログラムを用いるなど、医療・保健・福祉機関と連携し、官民一体となった再犯防止対策を着実かつ強力に推し進めていく」とした。

 また安倍総理は「どうしても、一度罪を犯した人に身構える、あるいは偏見を持つ。それを乗り越えることはそう簡単なことではないのだろうと思うが、(立ち直りを支える、理解する)輪を少しでも広げていきながら、多くの皆さんの理解の上において、立ち直りを支えていきたい」とした。

 また、立ち直りをサポートする出席者らに「現場の皆様の大変な御苦労と『何とか立ち直ってもらおう』という想いに大変感銘を受けた。改めて日々の御尽力に敬意を表したい」と今後の活動にも期待を寄せた。(編集担当:森高龍二)

■関連記事
捜査上の盗聴や司法取引「3年後に見直し」も
盗聴対象犯罪拡大も濫用防止へ第三者機関必要
犯罪被害者の相談窓口、90%の自治体が設置
死刑制度やむを得ない 回答者の8割
再犯防止へ仕事と居場所の確保を支援 安倍総理

※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。

関連記事