同一労働同一賃金実現へ意欲 国民会議で安倍晋三首相

2016年1月31日 13:56

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記事提供元:エコノミックニュース

 安倍晋三総理は29日の一億総活躍国民会議で、今春に取りまとめる『ニッポン一億総活躍プラン』について「同一労働同一賃金の実現など非正規雇用労働者の待遇改善など、働き方改革」や子育て・介護の環境整備、成長と分配の好循環のメカニズムを示し、その効果をできる限り定量的に示すことなどを骨格にしたい考えを明示した。

 安倍総理は働き方改革について、プランの中に「同一労働同一賃金の実現など非正規雇用労働者の待遇改善、定年延長企業の奨励等の高齢者雇用促進、総労働時間抑制等の長時間労働是正を取り上げる」と語った。

 また子育て・介護の環境整備では「緊急対策で保育所、介護施設等の整備促進を決定したが、総活躍プランでは保育・介護人材の確保のための介護職及び保育士の待遇改善を取り上げる」と施設などハード面に続き、野党などからも指摘が相次ぐ、介護職員や保育士の待遇改善による人材確保への取り組み姿勢を明確にした。

 安倍総理は、このほか「若者・女性・障害や難病のある方の就業促進、格差を固定化させないための子供の教育問題なども取り上げたい」と指示した。夏の参院選挙を意識したものとも受け取れそうだが、野党が国会などで追及してきた案件でもあり、どこまでプランに反映されるのか、その後の政策展開の基になるだけに関心を集めそう。(編集担当:森高龍二)

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