中国:人民銀が外銀の一部外為業務を停止、スタンチャートなど3行

2016年1月7日 13:05

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記事提供元:フィスコ


*13:05JST 中国:人民銀が外銀の一部外為業務を停止、スタンチャートなど3行
中国人民銀行(中央銀行)が渣打集団(スタンダード・チャータード:2888/HK)など外銀3行に対し、外為業務の一時停止を命じたもようだ。3行が対象となった理由については、クロスボーダーでの外為業務の規模が大きいためとみられている。外電が6日、消息筋情報として伝えた。
昨年末時点では、人民銀がドイツ銀行など3行に対し、外為業務の一部を停止するよう通達したと報じられていた。来年3月末までの停止を求めたとされる。今回の報道によれば、スタンチャートは停止期間の短縮を人民銀に願い出たようだ。
オンショア市場とオフショア市場の人民元相場のスプレッドが拡大するなか、アービトラージ(裁定取引)を抑制する狙いとみられている。6日のオフショア市場では、人民元の対米ドルレートが一時6.73人民元台を付け、2010年の取引開始以降で最安値を記録した。中国の景気減速や資本流出への警戒感などを背景。オンショア市場とのスプレッドは過去最高水準に拡大している。

【亜州IR】《ZN》

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