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【どう見るこの銘柄】トヨタ自動車の行方
■粘っていたトヨタ遂に下げる、直近安値接近でダブル底となるか
トヨタ自動車<7203>(東1・売買単位100株)は、昨年暮れ、高値圏で最後まで粘り強い展開だったが、さすがにNYダウ安等には抗し切れず下げに転じてきた。直近安値の12月15日に急接近、ダブル底となるのか、行方を探った。
<Q>トヨタ自動車が下げてきたのでそろそろ買いに出ようと思っているがどうだろうか。
<A>狙いたいという気持ちの理由としては、昨年12月15日の安値7324円へ急接近(4日は安値7325円)となったことがあると思われる。12月安値をキープできれば、ダブル底となって反発は予想されるだろう。ただ、まだ下値確認のコツンときた印象が伝わってこないのでしばらく様子をみるのがよいと思われる。
<Q>ダブル底にはなっても戻りは大きく期待できないということか。
<A>そのように思われる。高値圏で粘っていたため上値でのシコリが多く、戻しても上値は限定的のように思われる。ただし、短期なら小反発狙いは可能だろう。中期投資は取り巻く環境を見極めたほうがよいと思われる。
<Q>環境とは。
<A>正念場を向かえているアベノミクスの行方と、アメリカ景気の行方を見極めるということだ。とくに、利上げ局面となる米国景気がどうなるか。アメリカ景気好調は、これまでトヨタ業績の好調を支えてきただけに、仮に、米国景気が停滞に移るようだと販売台数に影響が出て業績の下振れリスクが高まってくる。その可能性が強まれば12月15日の安値は切ってくるものとみられる。中期的には、この点の見極めが必要といえる。
<Q>最高のシナリオは描けないだろうか。
<A>日銀の思い切った金融の量的緩和が実施されアベノミクスが健在で、しかも、アメリカの景気は利上げの影響がほとんどないというのがベストシナリオだろう。さらに、水素を燃料の自動車の材料が加われば言うことなしだろう。考えられないことではないが、今の時点で期待することは早すぎるのではないか。少なくとも、アメリカでみれば今年4~6月のGDPを見極める必要があるように思われる。もしも、12月安値を切って下放れる場面があれば中期投資の向きなら7000~7100円を目安に突っ込みを狙うのがよいと思われる。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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