2016年も賃金上昇は期待薄か

2016年1月4日 18:09

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記事提供元:フィスコ


*18:09JST 2016年も賃金上昇は期待薄か
 経団連の榊原会長は、報道各社とのインタビューで、2016年の春闘の方針について、各社の状況を考慮すべきだと述べた。報道によると、ベア引き上げは経営の重荷になり、全ての加盟企業に昨年以上の賃上げを働きかけることは困難との見方を示したようだ。全業種にベア実施を呼びかけた昨年のような対応はしないとの立場であり、各企業の収益状況を考慮して対応してほしいと考えているようだ。

 市場関係者の間では、賃金上昇が期待できる業種は限られており、2016年度においても日本銀行が期待しているような物価上昇は起きそうもないとの見方が多い。原油価格の先安観は払拭されていないことや世界経済の成長鈍化に対する懸念は残されており、2016年度に2%物価目標を達成することは難しくなっている。

 市場関係者の間では、今年1-3月期の国内外の経済情勢に大きな変化がない場合、日銀は4-6月期に追加緩和を実行するとの思惑が浮上しているようだ。《MK》

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