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選挙への危機感が公明への譲歩に―自民
軽減税率の対象拡大へ自民党が公明党に大きく譲歩し決着の方向だが、その背景に沖縄県宜野湾市長選挙(来年1月)と来夏の参院選挙への自民党の危機感を浮かび上がらせる書き込みが自民党の山本一太元沖縄北方担当大臣のブログにも見られた。
山本参院議員は今月10日夜のブログに同日の自民党臨時総務会での自身の発言を紹介。ここでは「私は(第2次安倍内閣で)2年近く沖縄振興担当大臣をやらせていただきました。この間、何度となく沖縄に足を運びました。先日は自民党有志議員で作る『沖縄の基地負担軽減を考える会』の代表としても沖縄を訪問しました。(日米で返還が合意されている)北部訓練場等の視察が目的でしたが、那覇にも立ち寄り、改めて自民党関係者とも会って来ました。そこで強く感じたのは、来年1月の宜野湾市長選挙は何があっても負けられないということです」と選挙で負けられないことを強くアピールしたようだ。
そのうえで「宜野湾の選挙で負けたら大変なことになります。ハッキリしているのは、この選挙を勝ち抜くために『友党である公明党の協力がどうしても必要だ』ということです」と発言したとしている。
また「特に厳しい状況にある参院の1人区を勝ち抜くためにも、自公の選挙協力は極めて重要です。万一参院選挙で過半数を割るようなことがあったら、元も子もありません!」と訴え「来年の参院選挙で勝利するために自公の選挙協力がカギになることは、ぜひ、頭に置いておいていだだきたいと考えています。参院議員として、そのことを改めてお願いしておきます」と強く執行部に訴えたことを書き込んでいる。
今回の大幅な公明党への自民党の譲歩の背景に選挙への危機感があることだけは誰の目にも明らかなようだ。山本参院議員のブログは隠さずにそのことを書き込んだと思われる。(編集担当:森高龍二)
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