アサヒグループHD、宮城県東松島市の被災地で大麦を栽培するプロジェクト

　アサヒグループホールディングスと東松島みらいとし機構（HOPE）は1日、東日本大震災で被災した宮城県東松島市の沿岸部の旧公園用地に、「大麦」の栽培をすることで被災した土地の有効活用を目指す「希望の大麦プロジェクト」を実施すると発表した。

　同社によると、同プロジェクトでは、2014年4月に開始した実証試験を経て、今年初めての収穫に至った。収穫したビール麦は、宮城県加美郡のやくらい地ビール製造所と連携し、東松島地ビールの醸造を予定しているという。また、食用麦は、アサヒビールモルトで麦茶に加工するほか、大麦生産・加工の先進地である栃木県の大麦工房ロアの協力を受け、大麦製品の開発も進めているという。

　今後は、宮城県内外の大麦加工会社へに「東松島産の原材料」として大麦を供給し、全国に広がることで、地域振興から地方創生へとつながることを期待しているという。