臨時国会、歴代総理は疲労困憊しながらも責任果たしてきた―野田前首相

2015年11月25日 14:46

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記事提供元:エコノミックニュース

 野田佳彦前総理が臨時国会を開かない安倍晋三総理に対して「国のトップが国の最高法規(憲法)をないがしろにするような国が、果たして法治国家といえるでしょうか」と24日、強く非難した。

 野田前総理は「調子に乗った権力者が勝手気ままに権力を行使する国は、人治国家。たとえ憲法改正論者であっても、手続きに則り改正される前は現行憲法を遵守しなければなりません」と訴え、憲法53条の規定に基づいて臨時国会を開くよう要請している野党の求めに応じるべきだと改めて提起した。

 野田前総理は「臨時国会を開催しないのは総理の外交日程が窮屈だからだそう。私も経験したが、確かに11月は極めてハード。G20、APEC、東アジアサミットなど重要な首脳会議が毎週開かれる。高速移動は疲労が蓄積するし、時差にも悩まされる。国益を背負った国際会議は緊張するし、ストレスも溜まる」と心中は察するが「だからといって、国会を開かなくて良い理由にはならない」と駄目押しした。

 野田前総理は「テロの脅威や減速する世界経済に国際社会はどのように立ち向かうのか、各国首脳と議論したことをきちんと国会に報告し、質疑に立つ責任があるはず。歴代総理は疲労困憊しながらも死に物狂いでその責任を果たしてきた」と安倍総理の姿勢は自身に甘いと、責任を果たすよう強く促している。(編集担当:森高龍二)

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