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10月の貿易収支、7カ月ぶりの黒字―原油安で輸入の減少大きく
貿易収支の推移を示すグラフ。収支を算出するための9月の輸入、10月の輸出、輸入は速報値。(財務省「貿易統計」をもとに編集部で作成)[写真拡大]
財務省が19日発表した10月の貿易統計(速報)によると、輸出から輸入を差し引いた貿易収支は1,115億円の黒字となった。黒字は7カ月ぶり。輸出、輸入とも前年を下回ったが、原油安などで輸入額の減少が大きかった。
貿易収支のうち、輸出額は前年同月比2.1%減の6兆5,440億円だった。減少は14カ月ぶり。自動車が同10.4%増と伸びたが、船舶(同44.0%減)、有機化合物(同28.0%減)、鉄鋼(同17.3%減)などが減少した。
輸入額は、前年同月比13.4%減の6兆4,325億円だった。減少は10カ月連続。原油安で、原粗油が同49.2%減、液化天然ガスが同42.4%減、石油製品が同37.5%減と、大幅に減少した。
地域別では、米国との貿易収支は、前年同月比12.3%増の6,662億円の黒字となった。輸出では、自動車、医薬品、記録媒体などが増加した。輸入は原動機、医薬品などが増加し、石油製品が減少した。
EUとの貿易収支は476億円の赤字で、2カ月ぶりの赤字となった。輸出で自動車、自動車の部分品などが伸びた一方、輸入で医薬品、科学光学機器、航空機類などが増加した。
アジアとの貿易収支は、1,631億円の黒字で、2カ月ぶりの黒字となった。このうち、中国との収支は5,396億円の赤字となり、赤字幅は前年同月比8.5%増えた。赤字は3年8カ月連続である。有機化合物、電気回路等の機器などの輸出が減少した。
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