8月の実質賃金、2カ月連続の増加―伸び率は鈍化

2015年10月5日 12:19

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現金給与総額(5人以上の事業所、前年同月比、単位:%)の推移を示す図。8月は速報値。(厚生労働省「毎月勤労統計調査」をもとに編集部で作成)

現金給与総額(5人以上の事業所、前年同月比、単位:%)の推移を示す図。8月は速報値。(厚生労働省「毎月勤労統計調査」をもとに編集部で作成)[写真拡大]

 厚生労働省が5日発表した8月の毎月勤労統計調査(5人以上の事業所、速報値)によると、1人当たりの現金給与総額は前年同月比0.5%増の27万2,382円だった。増加は2カ月連続。物価上昇分を除いた実質では同0.2%増で、伸び率は前月の0.5%増から鈍化したものの2カ月連続で増加した。

 現金給与総額のうち、基本給や職務手当てなどの所定内給与は、同0.5%増の23万9,714円、残業手当てなどの所定外給与は、同1.5%増の1万9,090円、ボーナスなどの特別に支払われた給与は、同0.6%増の1万3,578円だった。

 現金給与総額の就業形態別では、一般労働者が同0.5%増の34万7,541円、パートタイム労働者が1.0%増の9万7,231円だった。業種別では、建設業(同2.3%増)、情報通信業(同3.6%増)、学術研究等(同6.7%増)、飲食サービス業等(同2.8%増)、生活関連サービス等(同2.7%増)、複合サービス事業(同4.8%増)などで増加が大きかった。

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