8月の消費者物価、2年4カ月ぶりマイナス―電気、ガソリン代などが低下

2015年9月25日 11:53

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消費者物価指数の推移を示す図。図1:総合指数、図2:生鮮食品を除く総合指数、図3:食料(酒類を除く)とエネルギーを除く総合指数の動き(総務省統計局の発表資料より)

消費者物価指数の推移を示す図。図1:総合指数、図2:生鮮食品を除く総合指数、図3:食料(酒類を除く)とエネルギーを除く総合指数の動き(総務省統計局の発表資料より)[写真拡大]

 総務省が25日発表した8月の全国消費者物価指数(2010年=100、生鮮食品を除く)は103.4で、前年同月比0.1%のマイナスとなった。マイナスは2年4カ月ぶりである。原油安を背景に電気代、ガソリン代などが大きく低下したことによる。消費者物価指数は、7月も前年比横ばいとなっており、物価の足取りはこれまでの緩やかな上昇から停滞に転ずる状況となっている。

 8月の物価指数のうち、生鮮食品を含めた全体の指数は、前年同月比0.2%上昇したが、これは、生鮮食品が同12.4%と、大幅に上昇したためである。

 生鮮食品を除く指数のうち、ガソリン、電気代、都市ガス代などが前年比大幅な下落となった。電気代は同5.1%、ガソリン代は17.8%、灯油は23.0%、都市ガス代は9.5%とそれぞれ低下した。

 生鮮食品を除く食料は同1.8%の上昇となった。家庭用耐久財、テレビなどの教養娯楽用耐久財などもそれぞれ2.0%、5.4%上昇した。

 宿泊料は4.5%上昇した半面、外国パック旅行は2.2%低下した。(記事:南条 誠・記事一覧を見る

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