アウディスポーツ「AUDI TT」が新型に。TTSは286ps/380Nmのハイパワーユニット搭載

2015年8月21日 11:16

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記事提供元:エコノミックニュース

手前のブルーのモデルはTTSクーペクワトロ(768.0万円)、写真左がTTクーペクワトロ(589.0万円)、そして白いTTロードスター(605.0万円)

手前のブルーのモデルはTTSクーペクワトロ(768.0万円)、写真左がTTクーペクワトロ(589.0万円)、そして白いTTロードスター(605.0万円)[写真拡大]

 独アウディのコンパクトスポーツカー、アウディTTクーペおよびロードスター、アウディTTSをフルモデルチェンジして日本国内販売を開始した。

 アウディTTは、1998年に初代モデルがデビュー。以来、累計50万台以上を販売しているプレミアムコンパクトスポーツだ。そのピュアで強烈な個性を主張するデザインとクワトロシステム(フルタイム四輪駆動)などによる卓越した走行性能が高く評価され、世界中で熱烈なファンを獲得してきた。今回デビューを果たしたモデルは、3世代目にあたるモデルだ。2代目のデビューは2006年。以来、9年ぶりのフルモデルチェンジである。

 日本市場に上陸したアウディTTは、いずれも2リッター直噴ガソリンターボエンジン(2.0TFSI)を搭載したアウディTTクーペおよびロードスター、アウディTTS。TTクーペは、FF(前輪駆動)モデルとクワトロ(フルタイム4輪駆動)システムの2タイプの駆動方式を設定する。TTロードスターとTTSはすべてクワトロ仕様だ。

 エンジンは全グレード2.0TFSIで、ターボチャージャー付2リッター直列4気筒エンジンを搭載。従来型の2.0TFSIに対し、パワーとトルクが211ps/350Nmから230ps/370Nmにアップしている。しかしながらJC08モード燃費は、13.0km/リッターから14.7km/リッターに向上した(Audi TTクーペクワトロでの比較)。新型Audi TTSには、出力/トルクを286ps/380Nmに高めた高性能ユニットが搭載される。トランスミッションは全車6速Sトロニックである。

 搭載する最新のクワトロシステムは、後輪への駆動力伝達に電子制御の多板クラッチを使った最新のフルタイム4輪駆動システムが採用されている。日常的な運転状況では駆動力は前輪にのみ伝達し、前後輪に回転差が生じたり、また全開加速や高速コーナリングなどで高いトラクション能力が必要と車両が判断した場合、自動的に4輪にトルクが分配される。

 先代モデルに比べて大幅にパワーアップしたエンジンと、アルミを多用したコンポジット構造の軽量ボディを得たことで、コンパクトセグメントのスポーツカーとしてトップレベルの走行性能を実現。全長×全幅は4180×1830mmとなり、従来型よりもそれぞれ10mm小さくなった。一方、ホイールベースは40mm延長されて2505mmとなり、結果として前後オーバーハングが短くなって、より伸びやかでダイナミックなプロポーションが実現した。

 エクステリアは、力強く張り出したホイールハウス、優美なルーフライン、大きなアルミ調フィラーキャップなどでアウディTTとしてのアイデンティティを示す。一方、ボンネットに移されたアウディの象徴であるフォーリングス、シングルフレームグリル、LEDのヘッドライトなどが、新時代のアウディスポーツであることを主張する。

 TTロードスターは、ソフトトップを採用したオープンモデルで、2+2のTTクーペに対して2人乗りとなる。材料にマグネシウムやアルミを多用して軽量化を図った電動ソフトトップは、時速約50km/h以下であれば走行中でも開閉可能だ。トップを閉じればクーペと同等の静粛性が確保される。オープントップにしたことに伴う剛性低下を補うためボディ各部を補強。安全対策として強固なロールオーバーバーを設置した。

 TTSは高出力エンジンとクワトロシステムを搭載したTTの高性能バージョンだ。搭載する2.0TFSIエンジンは、最大過給圧を上げたターボチャージャーなど多くの専用部品を採用することで、通常のTTのユニット比で56ps/10Nmアップした286ps/380Nmを発揮する。内外装各部にも専用のデザイン処理を施しているほか、マトリクスLEDヘッドライト、ダンパー減衰力をアクティブに制御する「アウディマグネティックライド」を標準装備している。

 価格はTTクーペ(FF)が542.0万円、TTクーペクワトロが589.0万円、TTロードスターが605.0万円、そしてTTSクーペクワトロが768.0万円。(編集担当:吉田恒)

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