ミサイルは後方支援が可能な「弾薬」―中谷防衛大臣

2015年8月5日 23:11

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記事提供元:エコノミックニュース

 中谷元防衛大臣は4日の参院安保特別委員会で「ミサイルは弾薬にあたる」と答弁。後方支援にミサイルを提供できる答弁を行った。社会民主党の福島みずほ副党首の問いに答えた。

 福島副党首は「後方支援に弾薬は提供できるが、武器は提供できないとしている。劣化ウラン弾やクラスター爆弾は弾薬であって、武器でないといわれるが、これは武器でしょ」と質した。

 中谷防衛大臣は「劣化ウラン弾やクラスター爆弾も弾薬だ」と答弁。福島副党首は「消耗品は弾薬だとの定義をされたが、ミサイルや大砲弾も弾薬なのか」と質した。中谷防衛大臣は「ミサイルは日米アクサに基づき協議しているが、当てはめるとすれば弾薬にあたる」とした。

 福島副党首は「ミサイルも弾薬なんて、インチキだ」と非難。「ニーズがあるからと弾薬は提供できることにして、劣化ウラン弾もクラスター爆弾もミサイルも全部、弾薬とは定義がおかしい。ありえない」と見直しを求めた。

 安倍総理は「弾薬についての定義は防衛大臣が説明した通り」とした。そのうえで、安倍総理は「クラスター爆弾については禁止条約に加盟しており、日本は所有していないので、クラスター爆弾を提供することはあり得ない。劣化ウラン弾についても同じ(提供することはあり得ない」と答弁した。

 クラスター爆弾や劣化ウラン弾は提供できないとする一方、米軍のものであれば輸送に可能性をのこしている。

 中谷元防衛大臣は3日の参院安保特別委員会で日本共産党の井上哲士議員の質問に答えが、法律上「特定の物品の輸送を排除する規定はない」と答え、「輸送物品がどのようなものかは重要だ。クラスター爆弾は法律上、輸送から排除していないが、クラスター爆弾禁止条約締結国の立場もあり、事態に応じて慎重に判断していくことになる」と慎重に判断するとしたものの、輸送しないとは答えなかった。(編集担当:森高龍二)

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