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東電、福島原発3号機プール内の燃料交換機撤去終える
東京電力は2日、福島第一原発の廃炉に向けた取り組みの一環で、さきに水素爆発で3号機の燃料プール内に落下していた約20トンの重さの燃料交換機の撤去作業を無事に終えたと発表した。
東京電力は「燃料交換機を撤去したことにより、ガレキ撤去作業は大きく進展し、今後の燃料取り出しおよび廃炉に向けての大きな一歩となった。引き続き、燃料取り出しに向けて、使用済燃料プール内のガレキ撤去作業および燃料取り出し用カバー設置の準備作業を進めていく」と説明している。
3号機使用済み燃料プールには566本の燃料が入っており、これを取り除くためには、燃料交換機を取り除かなければ次の作業に入れなかった。一方、燃料交換機吊り上げ撤去に失敗すれば、燃料直撃の危険性があったほか、プールゲートに触れればプール内の水が漏えいする危険性も全くゼロではなかったことから、万全の体制で作業が行われたもよう。
東京電力は「午前11時55分に吊上げ作業を開始し、午後1時18分に吊降ろし作業が終了した。周辺自治体関係者に対して説明してきた撤去計画(プール内部の状況やガレキの状況の調査、専用の吊り上げ治具の作成、モックアップ試験の実施、その他、様々なリスク対策の準備等)が実を結び、安全に作業を終えることができた」としている。東京電力は2017年度内に使用済燃料プールから燃料取り出しを始めることを目指している。(編集担当:森高龍二)
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※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。
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