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本土マーケットが「二番底」探る展開に、市場心理は不安定
記事提供元:フィスコ
*10:06JST 本土マーケットが「二番底」探る展開に、市場心理は不安定
本土株式市場が再び不安定化している。今週の上海総合指数は、政府系機関が買い支えに入る水準にまで沈み、「二番底」がどのあたりなのか気になる状態だ。
先週末まで6連騰していた上海総合指数は、今週に入り再び弱い値動きに転じる。週明け27日の下落率は8.5%と約8年ぶりの大きさを記録、翌28日は終値ベースで3663ポイントと直近最安値(3507ポイント)を上回ったものの、ザラ場ベースでは3537ポイントまで値を下げた。先週までの戻りで「大幅な下落余地は限定的」との見方が強まっていただけに、今週に入ってからの急落は、投資家心理がなお弱いことを示している。
目先の焦点は、どの辺りが「二番底」になるかに移った。「取引時間中に付けた直近最安値(今月9日の3373ポイント)を割り込まないよう当局が買い支える」とみる向きもあるが、問題なのは、投資家心理が弱くなり、リスク回避の傾向を強めていること。こうした地合いでは、政府の下支えがどこまで通用するかは不透明だ。
また、A株に対し「なお割高」との指摘もある。UBSのアナリストは、A株のPERについて「銀行を除くと40倍に達しており、依然として割高な水準」との見方を示した。「二番底」を探る展開は、しばらく続きそうだ。
【亜州IR】《ZN》
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