中国の人民元、年内にもSDR構成通貨入りか

2015年7月24日 09:27

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記事提供元:フィスコ


*09:27JST 中国の人民元、年内にもSDR構成通貨入りか
国際通貨基金(IMF)が定める特別引出権(SDR)構成通貨について、「早ければ年内にも、人民元が採用される可能性がある」との観測が広がっている。
外電によると、IMFのグループは先月、中国を訪問。人民元のSDR構成通貨入りに関する評価を実施し、年内に採用の可能性があるとの判断を示したという。
中国側はSDR構成通貨への採用を目指し、◆本土域外の金融機関に対する債券市場への参入規制の緩和、◆金融統計の算出方法の調整——などを通じて市場の透明性を高めようと努めている。
もっとも、年内に実現するかどうかは不透明。採用に関する主な懸念事項としてIMFは、資本取引が完全に自由化されていないことや、市場の透明性が依然として低いことなど挙げた。
人民元のSDR構成通貨入りをめぐっては、IMFの総裁が「早晩の問題」と語っている一方、米政府側は「SDRに採用される準備は整っていない」との認識を示している。

【亜州IR】《ZN》

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