富士フイルム、台湾政府機関に抗インフル薬アビガン供給

2015年7月23日 09:45

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記事提供元:フィスコ


*09:45JST 富士フイルム、台湾政府機関に抗インフル薬アビガン供給
富士フイルム<4901>傘下の富士フイルムは22日、台湾の政府機関に抗インフルエンザウイルス薬「アビガン(R)錠」を供給したことを明らかにした。感染症対策を行う台湾衛生福利部・疾病管制署(CDC)が同薬品の備蓄を決定したことを受け、13日付で納入した。「アビガン錠」を備蓄用途として供給するのは今回が初めて。

今回の備蓄は、鳥・豚インフルエンザや新型インフルエンザの治療薬として、CDCが台湾国民のリスクに備えるもの。「アビガン錠」は現時点で、台湾衛生福利部・食品薬物管理署から製造・販売の認可を得ていないものの、CDCは「アビガン錠」の持つ新しい作用メカニズムなどを評価し、その特例輸入を決定した。

「アビガン錠」は同社グループの富山化学工業が創製し、2014年3月に日本国内での製造・販売承認を取得した。国内臨床第III相試験の実施において、国際共同治験として台湾でも被験者を組み込んだ実績がある。

【亜州IR】《ZN》

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