独BMWが中国事業テコ入れへ、「7シリーズ」など新型続々投入

2015年7月21日 11:18

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記事提供元:フィスコ


*11:20JST 独BMWが中国事業テコ入れへ、「7シリーズ」など新型続々投入
中国新車販売市場に減速感が漂う中で、独BMWは中国事業のテコ入れに動き出す。現地の製品ラインナップを一段と増強。年内にセダン、SUV(スポーツ多目的車)の新型を相次ぎ中国投入し、今後予想される競合他社との競争激化に備える構えだ。盖世汽車網が21日付で伝えた。

このほどメディア取材に対し、6年ぶりにフルモデルチェンジしたフラッグシップサルーン「7シリーズ」を今年第4四半期(10~12月)に中国で発売することを明らかにした。同新型「7シリーズ」は、今年6月10日に公開したばかりだ。また6代目となる新型「3シリーズ」に関しても、年内に中国での発売を予定しているという。

SUVでは、「X5」と「X6」の二大シリーズの「エントリーモデル」を発表予定。今年4月に開催された上海モーターショーでは、同社初の量産型プラグインハイブリッド車となる「X5 xDrive40e」を世界初公開している。

BMWが中国での製品ランナップ増強を急ぐ背景にあるのは、現地販売の伸び悩みだ。今年6月は前年同月比1.3%減の3万7373台と、2カ月連続で前年割れに沈んだ。1~6月の累計では、前年同期比2.48%増の21万6020台にとどまり、伸び率は前年同期(23%)と比べて20ポイント以上も低下した。

新型投入の遅れが、その要因の一つとみられる。競合する独メルセデス・ベンツ車と比較すると、メルセデス「Cクラス」の前回フルモデルチェンジ車投入時期が2014年8月だったのに対し、BMW「3シリーズ」のそれは13年。BMWの「7シリーズ」についても、競合するメルセデス「Sクラス」は、13年に10代目となる新型をすでに中国投入している。

【亜州IR】《ZN》

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