中国:クルーズ旅客数が年率平均45%で拡大、20年は出国255万人へ

2015年7月13日 11:24

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記事提供元:フィスコ


*11:24JST 中国:クルーズ旅客数が年率平均45%で拡大、20年は出国255万人へ
中国のクルージング需要が急ピッチに拡大しつつある。コスタクルーズ、ロイヤル・カリビアン、プリンセス・クルーズ、スター・クルーズ、天海郵輪(スカイシー)、海航(HNAツーリズム)、中華泰山(チャイニーズ・タイサン)など内外の業者が市場成長に貢献。中国のクルージング客船利用者数は、過去5年来で年率平均45%のハイペースで拡大を遂げてきた。2020年には、船舶を利用して海外渡航する旅客の数が少なくとも225万人に増える見通しという。中国政府系メディアが12日、「2015アジアクルージングの春??中国クルージング上海フォーラム」からの情報として伝えた。

統計によると、クルーズ客船の2014年運航数は、前年比で14.8%増の466便。出入国者の総数は43.4%増の合計172万3400人に達した。世界全体のクルーズ旅客数は14年通年で2140万人。うちアジア・太平洋エリアは9.4%を占めたという。

中国の潜在的な市場の規模は大きい。あるクルーズ関係者は、中国に消費を引き留めるための仕組み作りが必要とする見方。需要の取り込みを目指して、各港に保税倉庫を置いて税還付の制度を築くこと、ランディングビザ制度(または入国ビザ免除)を導入すること——などを提唱した。

【亜州IR】《ZN》

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