フォルクスワーゲン「The Beetle」のエントリーグレードとして、廉価版「The Beetle Base」を追加

2015年7月2日 11:45

印刷

記事提供元:エコノミックニュース

「The Beetle Base」のボディカラーは写真のピュアホワイトのほかに、トルネードレッド、ディープブラックパール、レフレックスシルバーメタリック。車両価格は「The Beetle」でもっとも安い229.9万円

「The Beetle Base」のボディカラーは写真のピュアホワイトのほかに、トルネードレッド、ディープブラックパール、レフレックスシルバーメタリック。車両価格は「The Beetle」でもっとも安い229.9万円[写真拡大]

 フォルクスワーゲン(VW)ジャパンは、同ブランドのアイコンともいえる「The Beetle(ザ・ビートル)のエントリーグレードとして、「The Beetle Base(ザ・ビートル・ベース)」を新たにラインアップに設定し、7月7日(火)から全国のVW正規販売店で発売する。

 「The Beetle Base」の全国希望小売税込価格は、2011 年の「The Beetle」の導入以降、もっともリーズナブルな229万9000円。ボディカラーはビートルで人気の高い4色とした。発売日は、1938年に登場した「ビートル」の愛称で親しまれた「VWタイプ1」が誕生した 1938 年から数えて今年が77 年目にあたることから7月7日に決定。同時に、その他の「The Beetle」についても一部装備の見直しを図り、価格を改定(値下げ)した。

 今回、新たに設定した「The Beetle Base」は、シンプルでありながら、必要十分な走行性能と装備を持ったモデル。世界中の人々に愛され続けた初代「ビートル・スタンダード」を彷彿とさせるモデルだ。

 初代「タイプ1(ビートル)」が世界中の人々に愛されて便利な移動手段となり、その地域毎の多彩な「ビートル」カルチャーが花開いたように、新型「The Beetle Base」は、多くのユーザーがオリジナル「ビートル」で自己表現するためのカスタムベースとして最適な1台と言えそうだ。まさに、「ゴキゲンなワーゲン」をつくるための1台なのである。VWは、ユーザーにゴキゲンなビートルライフを楽しめるように「The Beetle」用純正アクセサリーの充実も図るという。

 また、今回は他グレードでも装備の見直しを行なった。「The Beetle Design(ザ・ビートル・デザイン)」は、レインセンサー、オートライトシステムや、スマートエントリー&スタートシステム「Keyless Access」を新たに装備したにもかかわらず、価格を4万9000円下げ、260万円とした。「The Beetle Turbo(ザ・ビートル・ターボ)は、従来標準装備していたナビゲーションシステムをオプション化し、逆に購入顧客に人気が高かったオプション装備の「Coolsterパッケージ」を、標準装備として価格を26万6000円引き下げ334万9千円と購入しやすい設定とした。

 1998年から世界で発売された「New Beetle」は、200万円程度の低価格も受けて、街のカスタムショップが競ってオリジナル・ビートルを製作した。が、大きく高価になった2代目「The Beetle」にカスタムショップは触手を動かさなかった。そこで登場したのが、カスタムメイドのベース車両となる、今回の「The Beetle Base」ということだろう。やや遅きに失した感はあるが、「The Beetle Base」は便利で個性的な自動車として悪くない選択しかもしれない。弄り甲斐のあるパーツがどんどん出て、市場が活性化すると面白い、と思う。(編集担当:吉田恒)

■関連記事
ハイブリッドで先行した日本、欧州で始まったダウンサイジング。2つのトレンドが市場で激突する
トヨタ・カローラ国内販売1000万台超、世界販売の20%以上を日本国内で売った国民車
4月の欧州新車登録、6.9%増。大衆車需要高まる
ポルシェを追い回せる“VWゴルフR”にステーションワゴン「Golf R Variant」が加わる
「踊り場」に立ち止まっていた訳ではない、「意志ある投資」に向けたモラトリアムは終了──トヨタ自動車

※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。

関連記事