中国:上海市金山でPXプラント反対運動続く、デモ参加者1万人に拡大

2015年6月29日 09:03

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記事提供元:フィスコ


*09:06JST 中国:上海市金山でPXプラント反対運動続く、デモ参加者1万人に拡大
地方政府が推進するパラキシレン(PX)プラントの受け入れに反対する大規模デモが上海市金山区で続いている。今回の抗議活動は22日から始まった。当日夜間に金山区政府は「PX工場の誘致計画はない」と宣言したものの、住民らは依然として不信を解いていない。政府の言動は信頼が置けないと判断し、すでに25日夜間まで4日連続でデモ行進を展開した。参加者数も当初の約1000人から、約1万人に拡大したという。複数の中国メディアが26日付で伝えた。
上海市政府は、高橋地区から金山地区へのPXプロジェクト移転を計画していた経緯がある。22日には市民らが「PXは金山から出て行け」などと書いた横断幕を持ち、区政府庁舎を取り囲んでスローガンを叫んだ。一部は、ペットボトルを庁舎に投げ付けたという。
市民の間では、PXプラントに対する警戒感が根強い。今年4月6日には、福建省ショウ州市の古雷港経済開発区内でPX工場の爆発・炎上事故が発生した。少なくとも十数人が負傷。危険性が高まったため、周辺住民3万人が緊急避難する事態に発展した。

【亜州IR】《ZN》

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