崖の下のプーチン

2015年6月18日 11:20

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記事提供元:フィスコ


*11:20JST 崖の下のプーチン
本日のユーロ圏財務相会合は、ギリシャに対する最後の審判となりかねないが、当事者のバルファキス・ギリシャ財務相は、債権団と合意する公算は小さいとの見方を示している。

ストゥルナラス・ギリシャ中銀総裁は、「政府と債権団が支援協議で合意に至らなければ、ギリシャは債務不履行(デフォルト)へのつらい道のりを進むことを余儀なくされ、最終的にはユーロ圏と欧州連合(EU)を離脱することになるだろう」と述べている。


欧州中央銀行(ECB)は、ギリシャの金融機関に対する緊急流動性支援(ELA)を841億ユーロに引き上げたものの、預金(1300億ユーロ)の引き出しが始まれば、資本規制を導入せざるを得なくなる。


ギリシャ政府と国際債権団のチキンレースで崖の下に落ちるのは、ギリシャ政府の可能性が高まっているが、19日に開催予定のツィプラス・ギリシャ首相とプーチン露大統領の首脳会談で、プーチン露大統領が崖の下に安全網を張ってくれる可能性が高まっている。

すなわち、ギリシャは、崖の上の北大西洋条約機構(NATO)、欧州連合(EU)から崖の下のロシアの橋頭堡に移行することになる。《MY》

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