欧州のオセロゲーム

2015年6月17日 11:15

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記事提供元:フィスコ


*11:18JST 欧州のオセロゲーム
明日18日のユーロ圏財務相会合では、バルファキス・ギリシャ財務相が最後の審判に臨み、救援策を6ヶ月程度先送りするか、それとも、デフォルト(債務不履行)、グリグジット(Grexit:ギリシャのユーロ離脱)となるのか決定される。

そして、18日には、ツィプラス・ギリシャ首相とプーチン露大統領が会談を行う。


プーチン露大統領は、クリミアの併合で黒海への橋頭堡を確保しており、ギリシャを傘下に置いた場合、ピレウス港を通じて地中海への橋頭堡を確保できる。

プーチン露大統領の野望は、欧州連合に対抗する「ユーラシア連合」の構築であり、ギリシャを傘下に置くということは、北大西洋条約機構(NATO)と欧州連合(EU)に楔を打ち込むことになるため、オバマ米政権は看過できない事態である。


さらに、中国も「一帯一路」の新シルクロードの終着点としてギリシャのピレウス港を狙っており、欧米と中露によるギリシャ争奪戦も同時進行している。《MY》

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